ポール・ランド、デザインの授業
IBMのロゴを作ったことでも有名なポール・ランドが学生たちにデザインとは何か?ということを授業で説いている本です。ページ数は少ないですが、デザイナーの僕にとっては内容は濃かったです。
あらためてデザイナーとして姿勢を正されました。ある程度仕事をこなしていくと、深く考えなくてもそれなりのデザインができてしまいます。これはとても危険なことですし、デザイナーという職種も疑われてしまいます。日々、デザイナーの葛藤で予算的な壁や膨大な仕事量がありすが、これくらいでいいやと仕事を投げずに、深くデザインを熟考することで、世の中に対してデザインの価値を高められるのではないでしょうか。
おしゃべりなデザイン―ニッポンのクリエイター12人のインタビュー集
田村 十七男
やはりデザインってひと口で言ってもいろんな解釈がある。
この本書に出てくるクリエイターは業界でも最前線を走っている人達だけど、
デザインについて語ると対立する意見もある。そこがおもしろい。
読んだ人が自分に合っている意見を取り入れれば良いと思う。
僕もデザインは人と人を繋ぐコミュニケーションツールのひとつで、
人・社会をハッピーにするものではないといけないと思う。
この本の中でも喜多さんが言ってたけど。
家具・家電なら、もちろん使う時は使いやすい・便利、使わない時でも
見てるだけで美しさ、愛らしさが伝わってくるデザインが好きなんだなぁ。
書かれている文章はインタビュー形式で書かれているのでライブ感があり、
その人の人柄がチラリと見える。楽しい対談を聞いているようでした。
装丁はアートディレクション:佐野研二郎
色の新しい捉え方 (光文社新書 355)
南雲治嘉
色の本質を脳科学・歴史から正しく認識し、色を正しく使うコツが書かれています。 Read the rest of this entry »
ガウディの伝言 (光文社新書)
外尾 悦郎
サグラダ・ファミリアの建設に携わっている主任彫刻家外尾 悦郎から見たガウディについて書かれています。僕がサグラダ・ファミリアを見たのは2年前。あの時の感動は忘れられません。当時の感動を思い出しつつ読みました。ガウディの建築に対する考え方、どんなにサグラダ・ファミリアを愛し、情熱をそそいでたかがわかります。建設に携わる彫刻家からガウディを語るので、言葉一つ一つに説得力があり、とてもガウディを知る上で参考になりました。サグラダ・ファミリアだけでなくカサ・ミラやグエル公園などガウディの他の作品も書かれているので、バルセロナに行く前には読むのをおすすめします。サグラダ・ファミリアは是非、実物を見て欲しいと思います。ほんとに感動する作品を見ると言葉で言い表せないものですね。僕が生きているうちに完成すれば、必ず見に行きます。
なぜデザインなのか。
原 研哉/阿部 雅世
原 研哉と阿部 雅世がデザインについて対談した内容の本。話言葉で書かれているためか、言葉がすんなり頭に入ってくる。「デザインする」ってことは本来、こういことなんだとあらためて理解できた。現代の日本では「デザインケータイ」など変な言葉が使われている。「デザイン」が理解されていない証拠なんだとおもう。読み終わって、自分がデザインに携わる仕事をしていてほんとによかったと思った。腕は三流だが。。。デザインを携えて生きていく人でありたい。デザイナーだけじゃなく、「デザイン」って何?と思った人には是非読んで欲しい。
資生堂ブランド
川島蓉子
「TSUBAKI」や「マキアージュ」などの最近の資生堂の広告戦略から会社の歴史など資生堂のブランド線戦略について書かれいる。難しい言葉も少なくさらさら読めた。文化という経営資産を提唱した資生堂の企業姿勢がよくわかり、あらためて企業ブランドについて考えさせらる本である。
ブランドのデザイン
川島 蓉子
「伊右衛門」×永井一史
「ウーロン茶」×安藤隆・葛西薫
「キューピーマヨネーズ」×秋山晶
「キューピーハーフ」×服部一成
「マジョリカマジョルカ」・
「クレ・ド・ポー ボーテ」×山形季央
「無印良品」×原研哉・深澤直人
以上の仕事を通してブランドとデザインのかかわりをまとめてある。広告業界にいる人ならブレーンや広告批評で仕事の内容を一度は読んだことのあるブランドばかり。これらをファッションの視点からも分析しているのもおもしろい。最後にクリエイターのコメントがまとめてある。広告対する姿勢でためになる言葉ばかりあり、襟を正された。ブランドの確立の難しさと大切さをあらためて考えさせられる本である。
また、本では大企業の仕事ばかりだが、僕が仕事をしている中小企業レベルに置き換えるとどうなるか?予算や期間など制約が多くなり会社のブランドをおろそかになりがちだが、基本的には何も変わらない。クライアントの商品への想いや志を組みとり、付加価値やよりよいコミュニケーションツールを作り上げて行くことを常に意識しないといけない。そうすることで仕事のクオリティが上がり、社会にも自分にも良いものができあがると思う。「全力を出すこと」常に意識して仕事に取り組みたい。
第三の眼―デジタル時代の想像力
港 千尋
第一章 知識の扉
第二章 透かし小史
第三章 デジタル・イメージとは何か
第四章 デッサンという旅
第五章 眼のなかの虹
第六章 日常の考古学
第七章 記憶の縫いかた
第八章 第三の眼
久しぶりに学術的な本を読んだ。この本は、「見る」という人間の基本的な行動を絵画・考古学・デザイン・写真・科学・アートなどいろんな分野から分析されている。少し専門用語があってわかりにくい所もあるが、内容が濃くておもしろい。行間も大きく、興味のある分野なのでスラスラと読めた。
この本を読んで、僕はあらためて「見る」という日々当たり前の行動を考え直した。今日、いろんなものがデジタル化していく中で、たくさんのモノを見ることができるが、情報が多いため一回見ると終わりでもう見ないことが多い。そうではなく、たまには一つのものをしっかり見てみよう。例えば、落ちている葉っぱを拾ってよく見る。細かい模様の緻密さに気づき、勝手な先入観を振り払ってくれる。この感覚は大事にしていこうと思う。
デザイン・絵・写真に関わってる人たちには、この本を読むと「見る」ということを考えるいい機会になり、絵的に悩んでる人には壁を超えるきっかけをあたえてくる本だと思う。

